24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:まずは終値ベースの年初来高値を窺う
■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の買い越し
■前場の注目材料:みずほ、ソフトバンクグとAI融資で新会社
■まずは終値ベースの年初来高値を窺う
24日の日本株市場は買い先行の展開となろう。
米国市場ではNYダウが連日で最高値を更新し、初の19000ドルに乗せている。
トランプ次期米大統領が掲げる減税や財政支出拡大で、政策期待が高まっているほか、予想を上回る経済指標を受けた米経済に対する安心感も高まっている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の18425円だった。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から幅広い銘柄に買いが向かう流れとなり、日経平均は1月以来の高値水準を窺う展開が意識される。
終値ベースでの年初来高値が1月4日の18450.98円であり、まずは終値でこれを捉えてくるかが注目されそうだ。
もっとも、米国市場は感謝祭の祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られている。
薄商いの中を先物主導による短期筋の売買によって大きく振らされる可能性はありそうだ。
外国為替市場ではドル円が1ドル112円台半ばで推移している。
長期金利の動向も踏まえて、相場の変動要因になりそうだ。
その他、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、一方で、個人主体による中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買が活発になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り630万株、買い1220万株、差し引き590万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月16日(水):50万株の売り越し
11月17日(木):90万株の売り越し
11月18日(金):160万株の売り越し
11月21日(月):230万株の売り越し
11月22日(火):250万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(19083.18、+59.31)
・NY原油は下落(47.96、-0.07)
・中国で地方政府の「隠れ借金」が拡大
・配偶者控除 上限150万円
・映画「君の名は。
」アジアでヒット
・トヨタ自 (T:7203)と系列企業、期間工1000人超正社員に
・日本テレビ (T:9404)、スマホに生中継配信
・日本軽金属HD (T:5703)、トラック荷台2割増産
・三菱商事 (T:8058)、フィリピンで低価格住宅
・みずほ (T:8411)、ソフトバンクグ (T:9984)とAI融資で新会社
・三井住友海上、11月中に仮想通貨の盗難保証
☆前場のイベントスケジュール
・米国の株式市場など全市場は感謝祭祝日のため休場
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