ドル/円
正午現在 95.73/77 1.3957/62 133.62/69
午前9時現在 95.93/98 1.3967/71 134.04/08
NY17時現在 95.65/71 1.3940/46 133.46/56
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[東京 18日 ロイター] 正午現在のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点
とほぼ変わらずの95円後半で推移している。海外でのドル売りが一巡したほか
95.50円付近のテクニカル・サポートも意識され、ドルは95円後半で底堅い推移に
なった。しかし、日経平均<.N225>が軟調で上値も限られ、方向感の乏しいレンジ取引と
なった。
5月の米消費者物価指数(CPI)は前月比プラス0.1%と、ガソリン価格の上昇に
も関わらず事前予想(プラス0.3%)より小幅な伸びとなった。これを受けて米国の早
期利上げ期待が後退し金利面からドルを圧迫したことに加え、「(商品価格の指標である)
米原油先物
売られ、対円を含めて全面安となった。
市場では、前週までのドル売りと前日海外市場でのドル売りは、ロジックが異なるとの
見方が出ている。前週までのドル売りはリスク選好によるもので「金融緩和による潤沢な
資金をリスク資産に振り向けたことによるもの」(国内金融機関)。しかし、前日海外市
場でのドル売りは5月米CPIが背景で「利上げ観測の後退でドル・ブルが巻き戻された。
先の米雇用統計を受けたドル買いの逆で、米国を出発点とした景気に対するベアムード
を反映したドル売りだ」(ドイツ証券シニア為替ストラテジスト、深谷幸司氏)という。
しかし、ドル/円には95.50円付近に強いテクニカル・サポートがあり、海外での
下げ局面でも95.51円で跳ね返されて下値の堅さを確認。アジア時間に入ると逆に上
値を試す動きも出た。原油高を受けて海外時間から買い戻し地合いにあったユーロ/円が
午前9時頃にかけて134.14円まで上昇したためで、円売りが波及してドル/円も
96.00円ちょうどまで上昇した。
しかし日経平均<.N225>が軟調だったことでユーロ/円、ドル/円とも伸び悩み、その
後はレンジ取引に終始した。原油先物が一時伸び悩み、それまでの71.30ドル付近か
ら急速に71.10ドル付近に水準を切り下げた局面ではユーロ/円も133.33円ま
で売られきょうの安値をつけたが、グローベックス市場の米国株先物がしっかりしていた
こともあって間もなく反発。「外部環境が示唆する方向感がまちまちで、トレンドが定ま
らない」(みずほ証券金融市場グループ外債トレーディング部ナメージャー、鈴木健吾氏)
ことがトレンドにらみの短期筋の売り買いを交錯させ、結果的にレンジ取引になったと
いう。
<三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>の増資>
三井住友FGの大型増資の払い込み日は22日。このための円買いをスポット取引で行
うとすると、きょう18日にまでに実施されることになる。市場では「海外時間に入って
からになるかもしれないが、増資に応じるための海外勢の円買いが出る可能性がある」
(ソシエテジェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏)との声が聞かれた。ただ、海外
勢の投資の一部はヘッジ付きになるとの見方が多く「円買いを相殺するヘッジの円売りが
いずれ出てくるとみられ、円の押し上げ効果は長続きはしない」(邦銀)との声もある。
三井住友FGの今回の増資総額は約9230億円。金融機関の公募増資としては、
2006年に同社が行った約6000億円の公募増資を超えて過去最大となる。この約半
分を海外で募集する。手数料を差し引いた1株の発行価額は3766円で、払い込み金額
は8850億円となる。
現在のレートは
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net
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