木曜日のドルはほとんど値動きがなかった。ファーウェイテクノロジーズのCFOが逮捕されたことにより、中国人民元は下落した。
日本時間午後1時40分の時点で、 ドルインデックスは0.04%安の96.970であった。
東京のIG証券のシニアFXストラジストは「ドルは今月のFOMCまで下押し圧力を受け続けるだろう。投資家がFRBの経済や政策に対するスタンスを確認するまで、長期国債利回りはドルの回復を妨げるだろう」と述べた。
イールドカーブの逆転に続く経済成長への懸念を受けて、ドルは下押し圧力を受けている。
今週は長期金利が急落し、2年債と10年債の利回りはフラット化している。イールドのフラット化は景気後退の兆候として考えられている。
米ドル/元の通貨ペアは0.32%高の6.8777であった。水曜日にカナダ司法省によると、米国のイラン経済制裁における違反を理由に、ファーウェイのMeng WanzhouCFOはバンクーバーにて逮捕されたとのこと。複数メディアは米国政府が身柄の引き渡しを求めていることを報じた。
今週初めに米国と中国が10%から25%の追加関税を中止することで合意し、融和ムードになった後で、このニュースは報じられた。
中国人民銀行(PBOC)は元の基準相場を昨日の6.8476に対し6.8599に設定した。
豪ドル/米ドルの通貨ペアは0.6%安の0.7225となった。ロイターの調査によると、木曜日に発表された経済統計は、貿易黒字額が予想されていた32億豪ドルに対し、23億豪ドルであったことを示した。
ポンド/米ドルは0.05%安の1.2727であった。ロイターの調査によると、来週に英国議会がEU離脱協定案を承認しなかった場合、2.75%ほど下落する可能性がある。