5日の日本株市場は、米株高を材料視するものの、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。
4日の米国市場は、NYダウが175ドル高となった。
先週の良好な経済統計を受けて、FRBによる利上げ一時停止の方針に懐疑的な見方が広がり、今週の連銀高官の講演内容を見極めたいとの思惑から売りが先行。
その後は引け後に予定される検索大手アルファベットの決算への期待から、ハイテク主導で切り返す格好となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の20880円。
円相場は1ドル109円90銭台で推移している。
アルファベットの決算については、売上高、一株利益ともに予想を上振れたものの、時間外取引で3%を超える下落となっており、波及効果は期待しづらいところである。
ただし、為替市場での円安基調が下支えとなりそうであり、相場全体の底堅さは意識されやすいと考えられる。
昨日はTOPIX型のインデックス売買を中心に強含みの動きをみせていたが、まずはこの流れが続くのかを見極めたいところである。
リバランス中心であるため、再びハイテク株へのシフトとなるようだと、昨日堅調だった資源や金融、医薬品セクターは手掛けづらくなりそうだ。
その他、決算発表が本格化しているが、昨日発表のところではサプライズ的な決算はなく、中小型株の決算を手掛かりとした個別物色が中心になりやすい。
その他、昨日もサンバイオ (T:4592)がストップ安比例配分となった。
値幅制限が倍になっているが完全合致とはならず、需給懸念は根強いだろう。
とはいえ、好業績に対する物色が活発な他、その他のマザーズ銘柄への物色もみられており、全体の需給悪化懸念から、個別の需給懸念との見方に落ち着いてきている。
目先的には決算を手掛かりとした日替わり物色が活発化することになろう。