ブレグジットへの懸念を受けて、11日のポンドは下落した。今週発表の経済統計を前に投資家は様子見しており、ドルは小幅高であった。
日本時間午後1時20分時点におけるポンド/米ドルは0.3%安の1.297。ポンドは約3週間ぶりの安値へ一時的に下落した。
英国議会は12日、ブレグジット修正案の投票を行う予定である。修正案が否決された場合14日、ブレグジットの延期についての採決を行う予定である。3月29日がブレグジットの期限となっている。
デイリー・テレグラフによると、期限を延期した場合EUは英国に対して数十億ポンドの離脱清算金を追加で要求する可能性があるとのこと。
一方、米ドルインデックスは0.1%高の97.370となっている。8日に発表された予想を下回る雇用統計や中国の貿易統計を受けて、ドルは下押し圧力を受けている。
本日、米小売売上高の公表が控えている。また、消費者物価指数と生産者物価指数の公表がそれぞれ12日、13日に控えている。
FRBが利上げに対しては経済統計の結果を待ち、「忍耐強く」対応すると表明したので、インフレ指標には注目が集まっている。
10日、パウエル議長はCBSのインタビューに対して、現在の金利は「適切な水準」であると述べた。
「金融危機は多くの人々の生活に多大なる影響を及ぼした。もちろんそれが全てではない」とパウエル議長は述べた。また「我々のシステムは金融危機以前よりもはるかに強力であり回復力がある」と強調した。
米ドル/日本円はほぼ横ばいの111.11。15日、日本銀行は政策金利と金融政策の発表が控えている。アナリスト予想では、変更点はないとされている。
他方、米ドル/人民元はほぼ横ばいの6.7225となっている。ブルームバーグはアナリストを引用して、中国の貿易及び金融政策当局者によって人民元は米国から敬遠されているので、人民元の上昇は限定的であると報じた。
先週末、中国当局は通貨の安定に関してあらゆる発言を避けた。しかし、中国人民銀行の易綱総裁は米中間で多くの「重要な」問題で合意に達したと発言した。