[ニューヨーク 23日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで上昇した。米経済指標はまちまちの内容だったが、ユーロ圏の製造業とサービス業に関する経済指標がユーロ圏経済への懸念につながった。
IHSマークイットが発表した9月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.4で、前月の51.9から低下し2013年半ば以来の低水準となった。エコノミストの予想(51.9)も下回った。ドイツの指数が製造業の悪化で6年半ぶりに50を下回ったことが押し下げ要因となった。
バノックバーン・グローバル・フォレックスの首席市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏はノートで、「ユーロ圏のPMI速報値は最悪期は過ぎ去ったとの希望を打ち砕き、欧州中央銀行(ECB)の大胆な政策を求めている人々を後押しする」と述べた。
ユーロ/ドルは0.22%安の1.0993ドル。
ドラギECB総裁は23日、ユーロ圏経済は回復のめどが立っておらず、製造業の長引く低迷は経済全般に悪影響を及ぼしかねないという認識を示した。
一方、IHSマークイットが発表した9月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は市場予想を上回ったが、非製造業PMIは市場予想に届かず。雇用が49.1と2010年2月以来の50割れとなった。
ドル指数 (DXY)は0.1%高の98.615。9月12日以来の高値を付けた。
ポンドは0.34%安となり、1週間ぶりの安値に接近。英最高裁はジョンソン首相が議会を閉会した決定が違法かどうかについて、11人の判事が24日0930GMT(日本時間午後6時30分)に判決を下すと発表した。
ドル/円 NY終値 107.54/107.57
始値 107.45
高値 107.54
安値 107.35
ユーロ/ドル NY終値 1.0991/1.0995
始値 1.0982
高値 1.1000
安値 1.0977