イランによるイラクの米軍基地への攻撃を受け、トランプ大統領が演説で、イランとの全面衝突回避の意向を示したことで、本日の金融市場はリスクオンに傾いた。大統領は軍事力を使いたくないと述べ、追加の経済制裁をすぐに発動する旨を表明した。この制裁はイランが態度を変えるまで行うとも述べている。
軍事力の行使ではなく経済制裁だったことで円は売られ、ドル円は午後5時3分時点で0.22%高の109.36となっている。
ジョンソン英首相が年末までのブレグジットの取り決め完了を目指していることに関し、フォンデアライエン欧州委員会委員長が「不可能」と言明。これを受け、ポンドドルは一時上昇したが0.01%高の1.3098まで下落した。
午後4時に発表されたドイツの11月鉱工業生産は1.1%と市場予想を上回った。11月の輸出は-2.3%と市場予想を下回っている。ユーロドルは0.05%高の1.1109となっている。
午前に発表された中国消費者物価指数は4.5%と市場予想を下回った。ドルオフショア人民元は0.12%安の6.9285となっている。人民元の影響を受けやすいドルウォンは0.06%安の1161.55で推移している。
本日は午後10時30分に失業保険申請件数が発表される。明日の米雇用統計を前に注目されるが、昨日発表のADP非農業部門雇用者数は20万2000人と市場予想を上回った。市場予想は22万となっている。
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