[ソウル 25日 ロイター] - 韓国疾病予防管理局(KCDC)は25日、新型コロナウイルスの国内の感染者について、新たに60人が確認され、累計893人になったと発表した。当局は、集団感染が起きた南東部大邱市の教会の20万人を超えるとみられる信者にウイルス検査を実施する方針。
新たな感染者60人のうち16人は大邱市で確認。33人は同市周辺の慶尚北道で確認された。また、慶尚北道の病院に入院していた患者が死亡し、死者は9人となった。
大邱市の教会の主宰者は25日、信者全員の名簿を当局に提出することに同意したと明らかにした。現地メディアは信者の数は21万5000人と伝えている。
韓国政府は信者の情報が得られ次第、可及的速やかに検査する方針。首相官邸は声明で「感染拡大を防ぎ、国民の不安を和らげるためには信者全員の検査が不可欠との見地から、教会に信者の名簿提出を重ねて要請していた」と述べた。
これまでに確認された感染者の約60%が教会での集団感染に関連しており、教会は世論の批判の矛先となっている。
教会は、政府に信者の情報が公にならないよう要請した。
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