31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:19000円処での底固めが意識されそう■前場の注目材料:東電力HD、20/3業績予想、営業利益2170億円■塩野義製薬、中国・保険大手と提携、創薬関連で合弁■19000円処での底固めが意識されそう31日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行となろうが、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
30日の米国市場では、NYダウが690ドル高と反発した。
米連邦準備制度理事会(FRB)による流動性供給や米国政府による過去最大規模の経済支援策が成立したこと、新型コロナウイルス対抗ワクチン開発や試験が速やかに進むとの期待を受けた買いが広がり、終日堅調推移となった。
この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の19060円。
円相場は1ドル107円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は19000円処での底固めが意識されそうである。
米国市場の上昇は材料視されようが、東京都で新型コロナウイルスの感染者数が急増していることから、都市封鎖への警戒感も高まっており、ポジションを積極的に積み上げる流れにはならないだろう。
とはいえ、下値では日銀のETF買い入れといった需給面が下支えとして意識されており、売り仕掛け的な動きも出難い。
昨日の後場半ばからの急速な下げ幅を縮める動きをみても、需給インパクトの大きさが窺える。
また、配当再投資に絡んだ需給はないものの、月末となることもあり、ドレッシング買いへの思惑も下支えとして意識されることになるだろう。
その他、下落基調が続く原油相場であるが、米ロ首脳による電話協議が行われ、エネルギー市場の安定に向けて協力することで一致したと伝えられており、原油相場の落ち着きも期待される。
物色の流れとしては、マスク、治療薬、テレワークなど、新型コロナウイルスに関連する銘柄への値幅取り狙いの動きが中心になりやすいだろう。
また、4月からは小学生でプログラミング教育が必修化されるほか、5、6年生で英語が正式教科となる。
教育ICT化に関連する銘柄の他、一段とテレワークといった銘柄へも市場の関心が集まりやすいだろう。
■東電力HD、20/3業績予想、営業利益2170億円東電力HD (T:9501)は2020年3月期業績予想を発表。
営業利益は前期比30.5%減の2170億円を見込む。
コンセンサス(1840-2400億円)の範囲内。
純利益は同66%減の790億円になりそうだと発表。
東日本大震災で被災した原子力発電所の廃炉に向けた作業費3500億円を災害特別損失に計上し、利益を圧迫する。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(22327.48、+690.70)・ナスダック総合指数は上昇(7774.15、+271.77)・シカゴ日経225先物は上昇(19060、大阪比+260)・1ドル107円80-90銭・SOX指数は上昇(1545.31、+56.56)・VIX指数は低下(57.08、-8.46)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・JDI (T:6740)アップルに白山工場の一部設備売却、工場はシャープに・三越伊勢丹 (T:3099)三越恵比寿店を来年2月閉店・農業総合研究所 (T:3541)台湾進出、国産農産物を輸出・販売・塩野義製薬 (T:4507)中国・保険大手と提携、創薬関連で合弁・ヤマハ発 (T:7272)自動搬送車両を開発、VBと新会社・NEC (T:6701)姿勢・視線で音楽奏でる、NECがAI楽器、障がい者に演奏体験☆前場のイベントスケジュール・10:00 中・3月製造業PMI(予想:44.8、2月:35.7)・10:00 中・3月非製造業PMI(予想:42.0、2月:29.6)
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