27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、指数インパクトの大きい値がさ株がけん引・ドル・円は伸び悩み、日銀の政策決定待ち・値上がり寄与トップはファナック (T:6954)、同2位がファーストリテ (T:9983)■日経平均は反発、指数インパクトの大きい値がさ株がけん引日経平均は反発。
416.87円高の19678.87円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えた。
先週末の米国市場の上昇の流れを引き継ぐ格好で買いが先行。
その後も決算発表が通過したアドバンテスト (T:6857)、ファナック (T:6954)が大きく上昇しており、日経平均をけん引している。
また、日銀の金融政策決定会合を控え、指数インパクトの大きい値がさ株を中心にショートカバーの動きも加わっているとみられる。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の6割強を占めている。
セクターでは、海運、非鉄金属、電気機器、鉄鋼、ガラス土石が上昇率上位。
半面、電力ガス、銀行が小幅に下落している。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック、アドバンテストのほか、ファーストリテ (T:9983)、ソフトバンクG (T:9984)、東エレク (T:8035)がけん引役となった。
指数インパクトの大きい値がさ株が大きく上昇しており、これが日経平均をけん引する格好となっており、日経平均の上昇率は2%を超えている。
値がさ株の寄与度が大きい10社で日経平均を250円程押し上げており、225型のインデックス買いのインパクトが大きいだろう。
ただし、出来高は5億株にとどまっており、コア銘柄以外への資金流入は限られているとみられ、日経平均の強い値動きほど、全体のセンチメントは楽観はしていないだろう。
とはいえ、日経平均はもち合いレンジの上限レベルを再び突破してきており、19500円辺りを支持線に変えてくることが出来るかが注目されよう。
日銀の金融政策決定会合では想定以上のサプライズはなさそうであり、発表後は材料出尽くしも意識される可能性がありそうだが、19500円処での底堅さがみられるようだと、ショートカバーを誘う流れが強まる展開も意識されてくる。
■ドル・円は伸び悩み、日銀の政策決定待ち27日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。
日経平均株価は前週末比416円高で午前の取引を終了しており、株高持続を受けリスク選好の円売り地合いが続く。
日銀金融政策決定会合の結果待ちでドルは午前中に107円62銭まで上昇後は買い一服となり、足元はやや失速している。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円41銭から107円62銭、ユーロ・円は116円19銭から116円47銭、ユーロ・ドルは1.0814ドルから1.0825ドル。
■後場のチェック銘柄・スペースマーケット (T:4487)、イーブックイニシアティブジャパン (T:3658)など、14銘柄がストップ高※一時ストップ高(気配値)を含みます・値上がり寄与トップはファナック (T:6954)、同2位がファーストリテ (T:9983)■経済指標・要人発言【要人発言】・米S&P「イタリアの格付BBBで維持、見通しはネガティブ」・トランプ米大統領「4840億ドルの中小企業追加救済策に署名」「政府が原油や航空券を先立って購入も可能」・ムニューシン米財務長官「石油企業支援の選択肢を検討している。
政府によるエネルギー会社の株式取得も選択肢」【経済指標】米・3月耐久財受注速報値:前月比‐14.4%(予想:-12.0%、2月:+1.1%←+1.2%)米・3月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比−0.2%(予想:-6.5%、2月:−0.7%←-0.6%)米・3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比−0.2%(予想:-7.0%、2月:−0.9%←-0.8%)米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:71.8(予想:68、速報値:71)特になし
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