日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は27日、前週末比-3.78pt(下落率9.78%)の34.86ptと低下した。
なお、高値は37.76pt、安値は34.47pt。
原油高や予想外に堅調だった経済指標を受けて前週末の米国市場では主要株価指数がそろって上昇。
また、日銀の金融政策決定会合において、コマーシャルペーパーと社債の購入上限額が市場の予想以上に引き上げられたことや、アク抜け感から大幅上昇となったファナック (T:6954)などの一部企業が日経平均をけん引するなどして、リスクオンムードが強まった。
これに伴い、リスク回避の動きは後退し、日経VIは大きく低下した。
なお、終値ベースで35ptを下回ったのは3月5日以来となる。
【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。
日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。
一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。