[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。新型コロナウイルスの発生源を巡り米中対立が再燃するとの懸念を背景にリスク選好度が低下し、安全通貨としてのドル買いが強まった。
ポンペオ米国務長官は3日、新型コロナウイルスについて、中国の研究所が発生源である「かなりの量の証拠」があると述べた。
エクスチェンジ・バンク・オブ・カナダの外為戦略部門責任者、エリック・ブレガー氏は「新たな米中貿易戦争の兆しとドル調達圧力の可能性」と注視していると述べた。
午後の取引で、ドル指数 (=USD)は続伸し、0.3%高の99.529となった。
この日発表された3月の製造業新規受注が前月比10.3%減と、予想の9.7%減を超え、1992年の統計開始以降最大の落ち込みとなったこともドル買いにつながった。
ユーロは対ドル (EUR=EBS)で0.7%安の1.0907ドル。ポンド
OANDAのシニア市場ストラテジスト、エドワード・モヤ氏は「株価が安値を付けた3月23日以降、リスク選好度は回復してきたが、多くの投資家が懐疑的に見ている」と指摘。「投資家はやがて非常に保守的となり、安全資産への資金流入が着実に進むだろう。そしてこれがドルの追い風となる」と語った。
米中対立の高まりを受け、オフショア人民元は対ドル
ドル/円
ドル/円 NY終値 106.73/106.7
6
始値 106.82
高値 107.06
安値 106.64
ユーロ/ドル NY終値 1.0906/1.091
0
始値 1.0929
高値 1.0943
安値 1.0896