[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利の据え置きを決定したことなどを受け、ドルが下げ幅を拡大し、ユーロなどの主要通貨に対し3カ月ぶりの安値を付けた。
FRBはこの日まで2日間の日程で開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを決定。資産買い入れプログラムについて「現在のペース」を維持することも決定した。
ただ国債利回りの上昇を食い止める措置については何の発表もなく、パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見でイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)について討議したと明らかにしたものの、効果については「疑問がある」と述べるにとどめた。
こうした中、ドルはユーロ (EUR=EBS) 、英ポンド
バノックバーン・フォレックス(ニューヨーク)の首席市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「今回のFOMCでは主だった決定はないというのが市場の予想だった」とし、FRBはYCCについて夏の終わりまでに何らかの発表を行う可能性があるとの見方を示した。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は約0.4%安の95.882。一時は95.714と、3月中旬以来の安値を付けた。
ドルは対円で106.99円と、3週間ぶり安値を更新。終盤の取引では0.6%安の107.08円となっている。
ドル/円 NY終値 107.09/107.12
始値 107.35
高値 107.45
安値 107.00
ユーロ/ドル NY終値 1.1369/1.1373
始値 1.1363
高値 1.1422
安値 1.1324