[ニューヨーク 22日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落する一方、豪ドルなど高リスク通貨は値上がりした。新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に広がる中、将来の景気回復を見据えた動きとなった。
ロイターの集計によると、新型コロナ感染者数が22日、全世界で900万人を突破した。ブラジルやインドで急増しているほか、米国や中国などでも再び増加している。
アップル (O:AAPL)は19日、米国でコロナ感染が拡大しているとして、フロリダ州、アリゾナ州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州の11店舗を再び一時閉鎖すると発表した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「市場は本格回復が期待される年後半を見据えている」とした上で「市場の確信はあやふやで急に変化する可能性もあるが、足元は楽観的な見方だ」と述べた。
INGのFXストラテジスト、フランチェスコ・ペゾーレ氏は、コロナ感染者の増加が新たな都市封鎖(ロックダウン)につながるかが焦点とした上で、「感染者の増加と新たな都市封鎖の関連性が強まれば、第2波のピークが一層注目されるだろう」と述べた。
ドルは通貨バスケット (=USD)に対し0.64%安の97.06。
ユーロ/ドル (EUR=)は0.72%高の1.1256ドル。
豪ドル
ドル/円 NY終値 106.87/106.90
始値 106.88
高値 106.95
安値 106.80
ユーロ/ドル NY終値 1.1258/1.1262
始値 1.1213
高値 1.1269
安値 1.1204