30日のは5営業日続落。
57.88円安の22339.23円(出来高概算13億株)で取引を終えた。
米国市場では連邦公開市場委員会(FOMC)で回復に自信が戻るまで長期にわたり低金利を維持する方針を示したほか、パウエルFRB議長も回復を支援するためにあらゆる手段を活用していくとした方針表明を材料視した上昇の流れを受けて、買い先行で始まった。
しかし、寄り付き直後に付けた22506.60円を高値に、その後は22400円前半でのこう着となり、後場に入ると下げに転じ、狭いレンジではあったが引けにかけて下げ幅を広げている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは空運、電力ガス、陸運、鉱業、銀行、建設、その他金融が軟調。
半面、証券、精密機器、情報通信、輸送用機器がしっかり。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、花王 (T:4452)、資生堂 (T:4911)、ファナック (T:6954)が軟調。
一方で、ソフトバンクG (T:9984)、エムスリー (T:2413)が下支え。
日経平均は買いが先行したが、結局は25日線に上値を抑えられる格好でのこう着となった。
日中値幅は170円程度と小幅ではあったが、昨日同様、後場に入り弱含みの展開となっており、押し目買いも入れづらい需給状況であろう。
テクニカル面では5日線が下向きで推移しており、25日線との乖離が縮小しているため、早期に突破をみせてこないと、シグナルが悪化する。
また、反発して始まった東エレク (T:8035)は下げに転じているほか、決算発表を控えていたアドバンテスト (T:6857)も狭いレンジながらもマイナス圏での推移が続いている。
米GAFA銘柄の決算待ちの面はありそうだが、GAFA銘柄への利益確定の流れが強まるようだと、グロース株への利益確定に向かわせやすいだろう。
弱気になる場面ではないとはいえ、物色対象が大きく変化する可能性があるため、目先的には中小型株を中心とした決算を手掛かりとした日替わり的な物色に向かわせやすい。