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東京外為市場・正午=ドル90円後半、アジア株高でドルと円に下落圧力

発行済 2010-06-21 12:40

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   90.71/76  1.2429/33  112.77/80

午前9時現在 90.54/56  1.2415/17  112.40/46

NY17時現在 90.67/73  1.2384/90  112.36/41

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 [東京 21日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点か

ら小幅高の90円後半。中国人民銀行(中央銀行)が人民元相場の柔軟化策を打ち出して

中国株が1%を超える上昇となるなど、アジア株高が進んだことが手掛かりとなり、外為

市場ではドルと円が下落した。

 週末の人民銀の発表を受けて、外為市場では早朝からドルが下落。人民元相場の柔軟化

は元の切り上げにつながるとの見方が大勢で「元高/ドル安に反応する形でドルが売られ

た」(三菱東京UFJ銀行・市場営業部シニアアナリストの内田稔氏)。ドル/円は一時

90.01円まで下落。ユーロは1.2490ドルまで上昇した。

 しかし、人民銀が人民元の基準値を前週末21日と変わらずに設定したと発表すると、

元の切り上げを見込んでドルを売っていた向きが一気に買い戻しに動き、ドルは

90.97円まで上昇。ユーロは1.2368ドルまで大きく下落した。

 その後、正午にかけては再びユーロは1.24ドル前半へ上昇。ユーロ/円も

112.85円まで上昇するなどドルと円が軟化した。アジア株の上昇を背景に「リスク

選好的にドルと円が売られている。元切り上げは様々な影響が考えられるため、現時点で

影響を決め打ちするのは難しいが、金融危機で見送っていた人民元の変動を再開すること

は、中国が景気回復に自信を持ったとの側面もある」(外銀)との声があった。豪ドルも

対米ドルで1カ月ぶり高値圏へ上昇した。

 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの副支店長兼外国為替本部長、ジョセフ・クラ

フト氏は「新制度は05年に比べて人民元に柔軟性を持たせることができる措置で評価で

きるが、基準値を変更しなかったのは、外圧に対応しつつそれには屈しないという中国の

威厳を保つ打開策だったのだろう。今後は新制度の下で、元の緩やかな上昇が推奨されて

いくことになると想像している」と話している。

 (ロイター 基太村真司記者)

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