[ジャカルタ 29日 ロイター] - 岸田文雄首相は29日、東南アジア・欧州歴訪に出発した。最初の訪問国であるインドネシアでジョコ大統領と会談し、ウクライナ危機に対する対応やインド太平洋地域で拡大する中国の影響力などを巡り協議した。
岸田首相は共同記者会見で、日本がウクライナにおける敵対行為の停止を求めると同時に、世界経済への影響に対応することに引き続きコミットしていると表明した。
ジョコ大統領も、今年の20カ国・地域(G20)議長国として、ウクライナの戦争終結の必要性を強調したと語った。
ジョコ氏はこれに先立ち、ロシアとウクライナに対し戦争終結を呼び掛けると同時に、ロシアのプーチン大統領およびウクライナのゼレンスキー大統領をG20サミットに招待したと明らかにした。
岸田首相とジョコ大統領はまた、同地域における中国のプレゼンスや日本の対インドネシア投資などについても協議した。
岸田首相は「東シナ海や南シナ海における力による一方的な現状変更に対し強い反対を表明した」と明らかにした。
ジョコ大統領は、再生可能エネルギーを巡る日本とインドネシアの連携や、インドネシアの新首都インフラ開発への日本企業の参画を望んでいると語った。
岸田首相はこの後、ベトナム、タイ、イタリア、英国を訪問する予定となっている。