[キーウ 13日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、南部のザポロジエ原子力発電所を銃撃したり、そこを拠点に銃撃を行ったロシア兵は「特別な標的」だと述べた。
ザポロジエ原発は現在、ロシア軍の管理下にある。最近、原発が度重なる砲撃を受け、ウクライナとロシアは互いに攻撃を非難している。
ゼレンスキー大統領は演説で「原発に発砲したり、原発を隠れみのにして発砲したりするロシア兵は、わが国の諜報機関や特殊部隊、軍の特別な標的になることを理解しなければならない」と表明した。
詳細には踏み込まず、ロシアが原発を核の恐喝に利用しているとの非難を繰り返した。
主要7カ国(G7)は、ロシアに原発からの軍撤退を要求している。
ウクライナ国防情報機関は、原発周辺でのロシア軍の新たな「挑発行為」を警告し、現地の首長は、新たなロシア砲撃にさらされたと述べている。
ポドリャク・ウクライナ大統領顧問は、ロシア軍の攻撃は「(原発から)われわれを切り離し、攻撃の責任をウクライナ軍を負わせることが目標」とツイッターに投稿した。
国防情報局は、ロシア軍が原発近くの町の郊外にウクライナの国旗を付けたピオン自走榴弾砲を配備したと指摘した。