[シンガポール 7日 ロイター] - 中国税関総署が7日発表した8月の石炭輸入量は2946万トンで、今年最高を記録した。熱波により冷房需要が急増したことが背景にある。
7月の2352万トンから増加した。前年同月の2805万トンも上回った。
ただ、今年1─8月の輸入量は1億6798万トンとなり、前年同期比14.9%減少した。中国政府が国内産の一般炭に価格上限を課したことから、電力会社は中国の炭鉱からの調達を増やしている。
熱波で水力発電が抑制される一方、冷房需要が拡大したため、8月は石炭火力発電が急増した。
中国石炭輸送・流通協会のデータによると、8月中旬の石炭消費量は8つの主要沿岸地域で1日当たり236万トンに達し、前年同期比11.5%増となった。