[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米連邦地裁の陪審は20日、スイスの金融大手、クレディ・スイス・グループが2007年から13年の間に世界の大手行と共謀して為替操作したとは認められないとの評決を出した。
クレディ・スイスの広報担当者は「陪審が原告の訴えに何のメリットもないというわれわれの意見に同意してくれたことを極めてうれしく思っている」と述べた。
クレディ・スイスは、投資家が13年に起こした集団訴訟で唯一、被告として残っている。他の15行は23億1000万ドルを支払い、和解に応じた。投資家は、クレディ・スイスのトレーダーが為替に関する非公開情報を他行と共有したと主張していた。
マンハッタン連邦地裁の陪審は19日に審理を開始し、計約7時間かけて評決に達した。陪審は、投資家側が外国為替市場で価格操作の共謀があったことを証明したものの、それにクレディ・スイスが関与していたことを証明できなかったと判断した。