[ロンドン 21日 ロイター] - 英規制当局の金融行動監視機構(FCA)は21日発表の最新調査で、英国の全成人の6割に当たる約3200万人が何らかの料金請求書支払いにひどく苦労している、あるいはある程度苦労しているとの推計を示した。コロナ禍対応でロックダウン(都市封鎖)が実施された2020年よりも600万人増えた。
英国では食品や燃料費が高騰し、インフレ率は10%を超え、ほとんどの賃金上昇がこれに追いついていない。
調査によると、家庭の請求書支払いやクレジットカードの返済が過去半年の間に3か月以上、遅延した人は420万人で、20年の380万人から増えた。報告は、成人4人に1人が金銭的な苦境にあるか、何らかの金銭的ショックですぐさま苦境に陥る可能性がある状態とした。
調査によると、料金支払いをきちんと続けるのが極めて負担だとする人は英成人全体のうちでは15%だったが、黒人に限ると27%に上った。