[デトロイト 2日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは2日発表した2022年第4・四半期決算は減益となった。また、今後は困難な1年になるとの予測を示し、株価は引け後の時間外取引で6%以上下落した。
販売台数が予想を下回ったほか、半導体不足などのサプライチェーン(供給網)問題、不安定な生産が響いたと説明。ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は「昨年はもっとうまくいくはずだった」との認識を示した。
第4・四半期の純利益は、前年同期の123億ドルから13億ドルに減少。一方、売上高は前年同期の377億ドルから440億ドルに増加した。調整後税引き前利益は26億ドル。前年同期は20億ドルだった。
フォードは今年通年の調整後税引き前利益を90億─110億ドルと予想。22年の調整後利益は104億ドルで、第3・四半期末に同社が示した115億ドルの予想に届かなかった。
23年についてはフリーキャッシュフローが大幅に減少すると予想し、コスト削減を加速させることを示唆した。
また、ジョン・ローラー最高財務責任者(CFO)はブリーフィングで、今年の米国市場について「穏やかな」景気後退を予測した。
ローラー氏によると、第4・四半期の販売台数は予想を10万台下回った。主因は十分な半導体を調達できなかったためという。