[ドバイ 5日 ロイター] - サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は4日、エネルギー分野での過少投資と制裁により、供給が不足する可能性があると警告した。
業界会合で制裁環境がエネルギー市場にどのような影響を与えると考えるかとの質問を受け、「いわゆる制裁、禁輸、投資の欠如の全てが、最も必要な時にあらゆる種類のエネルギー供給の欠如という一つのことに収れんされるだろう」と述べた。
ウクライナ戦争を巡り西側諸国はロシアに制裁を科しているが、同相は発言の中で具体的にロシアに言及しなかった。
また、2022年のエネルギー市場の乱高下から学んだことは何かとの問いに対し、最も重要なことは世界の他の国々が「OPECプラス」を信頼することだと述べた。OPECプラスは石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成している。
「われわれは責任ある国の集まりであり、エネルギーや石油市場に関連する政策課題を完全にサイロ化し、政治的な問題には関与していない」と説明。また、自身としては増産には依然として慎重だと述べた。