[ロンドン 10日 ロイター] - ロシア大統領府のぺスコフ報道官は10日、ロシアはジョージア情勢を「大きな懸念」と共に注視していると述べた。米国がジョージアの反ロシア感情をあおっていると批判したが、証拠は示さなかった。
旧ソ連構成国であるジョージアの議会は10日、3日間にわたる激しい抗議デモを引き起こした「外国の代理人」に関する法案を否決した。同法案は過去10年にわたってロシアで言論弾圧に使用された法律に類似しているとの批判が出ていた。
ぺスコフ氏はジョージアの状況にロシアは関与していないとする一方、ジョージアのズラビシビリ大統領が今週、米国を訪問していたことが重要と指摘した。
「ズラビシビリ氏はジョージア国内から国民に向けて語っているのではない。米国から演説している」と指摘。「誰かの『見える手』がまたもや反ロシア的な要素を加えようとしている」と主張した。
その上で「これは挑発行為に満ちている。われわれは大きな懸念と共に(情勢を)注視している」と述べた。