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ユーロ週間見通し:もみ合いか、利上げ継続の可能性残る

発行済 2023-05-13 14:54
更新済 2023-05-13 15:00
© Reuters.
*14:54JST ユーロ週間見通し:もみ合いか、利上げ継続の可能性残る ■軟調推移、米利下げ期待後退でユーロ売り強まる

先週・今週のユーロ・ドルは軟調推移。
欧州中央銀行(ECB)は5月4日の理事会で0.25ポイントの追加利上げを決定し、利上げ幅を縮小したことから、リスク回避のユーロ売りが優勢になった。
ユーロ圏におけるインフレ圧力は低下していないことから、利上げ継続の見方は変わらず、ユーロ売りは一時縮小したが、ウクライナ戦争の長期化が警戒されていることや米国の年内利下げ期待は後退したことによって、リスク回避のユーロ売り・米ドル売りが再び活発となった。
ユーロ・ドルは12日の取引で1.0848ドルまで下落した。
取引レンジ:1.0848ドル-1.1091ドル。


「下げ渋り、ECB引き締め長期化の可能性も

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。
米インフレ指標は強弱まちまちとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制を優先する政策方針を緩めるとの見方からドルは買いづらい展開となりそうだ。
また、欧州中央銀行(ECB)は利上げ幅を縮小したものの、金融当局者から引き締め長期化に関する見解が相次ぎ、ユーロは引き続き売りづらい地合いとなろう。


予想レンジ:1.0750ドル-1.1000ドル

■反落、欧米金融不安再燃でユーロ売り強まる

先週・今週のユーロ・円は反落。
大幅利上げへの期待で5月2日に151円61銭まで買われたが、欧州中央銀行(ECB)の理事会で利上げ幅を0.25ポイントに縮小することが決まったことを受けてリスク回避のユーロ売りが活発となった。
米長期金利の伸び悩みを意識してユーロ売りは一時縮小したが、欧米金融不安が再燃し、ユーロは対円で伸び悩んだ。
取引レンジ:146円13銭-151円61銭。


■もみ合いか、利上げ継続の可能性残る

来週のユーロ・円はもみ合いか。
欧州中央銀行(ECB)理事会は利上げ幅を縮小したが、金融当局者からは引き締め長期化に前向きな見解が相次ぎ、ユーロ域内の一部経済指標は改善していることも意識されそうだ。
一方、日本銀行は大規模な金融緩和を当面維持する公算で、日欧金利差の拡大を意識した円売りがユーロを支える地合いとなろう。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日:1-3月期域内総生産改定値(速報値:前年比+1.3%)

予想レンジ:145円00銭-149円00銭


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