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UPDATE1: 東京外為市場・15時=ドル93円前半、底堅いが上値も重く上下値幅は36銭

発行済 2009-09-01 16:08
EUR/JPY
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 93.06/08  1.4356/60  133.58/62

正午現在   93.06/10  1.4334/36  133.39/46

午前9時現在 92.87/89  1.4334/38  133.13/22

NY17時現在 92.94/99  1.4327/32  133.45/50

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 [東京 1日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時

から小幅上昇し93円前半で推移している。前日に急落した上海総合指数<.SSEC>など内

外株価にらみの値動きが続いたが、中国株に下げ渋りの兆しがみえるにつれてクロス円が

堅調となり、ドル/円も底堅さを増した。一方で上値も重く、ドル/円の上下値幅は

93.00円をはさんで36銭の狭いレンジ取引になった。豪中銀は事前予想通り政策金

利を据え置く一方、声明で現在の政策は適切との認識を示し、早期利上げを過剰に織り込

んでいた豪ドルは一時弱含んだ。

 ドル/円は前日、1カ月半ぶりとなる92.54円まで売り込まれていた。月末需給に

振らされたほか、上海総合指数<.SSEC>が直近安値(8月19日の2761)を割り込ん

で急落、下値不安が強まったことが背景だった。

 このため、きょうも参加者の注目は中国株に集まった。「中国株に対するドルの感応度

は低下しているが、とりあえずは中国株にらみ。動き出すと一方向に走るため、方向を見

極めたい」(邦銀)との声が上がった。

 一進一退で始まった中国株が徐々に下げ止まりの兆しを見せ始め、一時は2%を超える

上昇となったことで、クロス円がじり高となり、ドル/円も底堅さを増した。日経平均<.

N225>が小幅切り返し、グローベックス市場の米S&P500種先物がしっかりで推移す

るなど内外株価の支援を受け、ドル/円は93円前後で下値もみあいとなった。ただ、上

値も限られ93.21円で頭を押さえられた。輸出企業の売りは手控えられている一方、

輸入企業の買いもドル押し上げには至らず、短期筋中心の取引になったという。

 <豪ドルは過剰な利上げ期待を修正、豪中銀声明受け>

 

 オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は1日、市場の事前予想通り、政策金利

のオフィシャルキャッシュレートを3.0%に据え置く一方で「現在の緩和的な金融政策

について、しばらく適切だと判断している」との声明を発表した。これを受けて豪ドル/

米ドルは0.8450ドル付近から一時0.8409ドルまで下落した。

 三菱東京UFJ銀行チーフアナリスト、高島修氏は「豪中銀は中立スタンスを維持して

おり、早い段階での利上げを織り込んでいた市場がやや前のめりだった。ただ、方向とし

て利上げに向かっていることは間違いない。年内に利上げがあってもおかしくない」とみ

ている。豪中銀は声明でオーストラリア経済については「予想よりも力強い」との認識を

示している。JPモルガン・チェース銀行は前週、豪利上げ予想を来年2月から今年10

月に変更した。

 一方、高島氏は中国株が下落基調にあることを指摘し「商品価格などがもたなければ結

果として利上げできない可能性もある」としている。

 <米10年債利回りは3.40%割れ意識>

 31日の米国市場で、米10年債利回りは1カ月半ぶりの低水準である

3.403%に低下した。株安や景気回復への懸念から米10年債利回りは7月上旬に

3.4%を割り込み7月10日には3.30%付近まで低下しているが、これに前後して

ドル/円は93円を下抜け7月13日に91.73円の直近安値をつけた。当時と明らか

に違うのが株価で、米ダウ工業株30種指数は7月10日に8146.52ドルの直近安

値(終値ベース)をつけたが、31日終値は9496.28ドル。中国株への不安などか

ら上値が重くなっているが、27日に年初来高値(9580.63ドル、終値ベース)を

更新したばかりだ。

 JPモルガン・チェース銀行の債券為替調査部長、佐々木融氏は、長期金利の低下につ

いて「不良債権をにらんで米銀は資金を融資にまわすより債券に振り向けている。

ドル/円は今の局面では株価より金利に反応する」とみている。

 米10年債利回りは足元では下げ渋り、15時43分現在は3.406%付近の気配で

推移している。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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