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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=反発、リターン・リバーサル主体で方向感乏しい

発行済 2011-05-26 15:52

日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>  

終値   9562.05 +139.17 終値 9550 +140

寄り付き 9499.45 寄り付き 9500

安値/高値 9489.12─9567.46 安値/高値 9490─9570

出来高(万株) 161643 出来高(単位) 36789

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 [東京 26日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株の上

昇を受け東京市場も買いが先行。薄商いのなか売り込まれた個別銘柄を物色する動きが中

心という。CTA(商品投資顧問会社)による買い戻しや国内勢のヘッジ外し、地銀の買

いなどが観測されたほか、割安感を意識した買いや日本株の投信設定なども下支え要因と

指摘された。ただリターン・リバーサルの動きが主体といい、方向感は乏しく日経平均は

9500円を挟んだレンジ内の動きにとどまった。

 東証1部騰落数は値上がり1200銘柄に対し値下がり322銘柄、変わらずが140

銘柄。東証1部の売買代金は1兆1707億円だった。

 25日の米国株がエネルギーや素材株の買い戻しを主体に4日ぶりに反発した流れを引

き継ぎ、東京市場も序盤から買いが先行。最近売り圧力が強まっていたコマツ<6301.T>な

ど個別銘柄を物色する動きが広がり、先物買いを交えて堅調に推移した。邦銀系の株式ト

レーダーによると、CTAの買い戻しのほか、国内勢のヘッジ外し、地銀の買いなどが観

測されるといい、日経平均は堅調に推移した。

 前日設定の「野村日本スマートシティ株投資」(設定額319億5671万円)に続き、

きょう設定の「ダイワ・ニッポン応援ファンドVol.3 ─フェニックスジャパン─」

が設定額272億3528万円とまずまずの結果になったことも下支え要因という。また

準大手証券トレーダーは「前日に東証1部のPBR(株価純資産倍率)が1倍割れ寸前ま

で下げたことで、バリュエーション面での割安感から買いが入っている」と指摘していた。

 ただ、市場からは「直近で売り込まれた個別銘柄が戻っているだけでリターン・リバー

サルが主体。基本的には9500円を挟んだレンジ内の動きとの見方は変わらない」(準

大手証券マーケットアナリスト)との声が聞かれた。大手証券の関係者は「南欧財政懸念

や国内政局の不透明感などリスク要因を抱えたままであり、上値余地は限られそうだ」と

の見方を示した。

 個別銘柄ではキヤノン<7751.T>が続伸し、約2週間ぶりの高値水準を回復した。同社は

25日、自己保有株を除く発行済み株式総数の1.2%に相当する1500万株、取得総

額500億円を上限とする自社株買いを行うと発表した。当面の需給改善や株主価値の向

上などを期待した買いが入った。

 また、リコー<7752.T>が3日続伸した。26日、グループ人員約1割の削減を含む新た

な中期経営計画を発表した。人員削減のほか不採算事業の撤退や生産拠点の統廃合などに

より経営効率化を進め、2013年度(2014年3月期)に連結営業利益を10年度比

3.5倍の2100億円に拡大することを目標とする。

 

 一方、ディー・エヌ・エー<2432.T>は軟調だった。25日、創業者の南場智子社長が6

月25日の株主総会後の取締役会の決議をもって、代表権のない取締役に退くと発表した

ことが嫌気された。市場では「突然の発表で驚きだが、意思決定などの経営システムはし

っかりしており、それほど心配いらないのではないか」(国内証券投資情報部)との声も

聞かれた。

 (ロイターニュース 杉山容俊)

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