ドル/円
正午現在 80.28/33 1.4332/34 115.08/12
午前9時現在 80.17/18 1.4367/70 115.18/22
NY17時現在 80.27/29 1.4352/54 115.42/46
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[東京 10日 ロイター] 正午のドル/円
点とほぼ同じ80円前半。ギリシャの格下げや原油価格の下落が嫌気され、ユーロが幅広
く売られた。ドルは対ユーロでは強含んだものの、米長期金利の低さが意識され、円に対
しては軟調だった。
<戻り売りに押される>
ニューヨーク時間の終盤に値を戻したユーロは、アジア時間に入ると再び下落。買い持
ちが積み上がっているため、上昇したところで売られて上値を抑えられた。「朝方からマ
クロ系のファンドが(ユーロ/ドルを)売っていた」(国内銀行)という。
また、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)を傘下に置くCMEグループ
商品先物の証拠金を引き上げると発表したことで、原油先物が下落。一段のユーロ売りに
つながった。ユーロ/円は1カ月半ぶりに115円を割り込んだ。
前日のユーロはスタンダード・アンド・プアーズがギリシャを格下げしたのを受け、対
ドルで3週間ぶり、対円で1カ月半ぶりの安値をつけた。その後は原油と株価の上昇で投
資家のリスク許容度が高まり、買い戻された。
<豪ドルが急伸>
対ユーロで買われたドルだが、対円では弱含んだ。ドル/円の動きと相関性の高い米2
年債利回り
低さが意識された。0.53%台は、ドルが76円台をつけた3月17日の水準。ギリシ
ャの格下げで欧州の債務不安が一段と強まり、安全資産とされる米債に資金が流入した。
「ギリシャ問題はワイルドカードだが、米経済の腰折れや量的緩和の追加がないという
前提ならば、(利回りは)もう限界的なところまで下がっている。(ドル/円)80円前
後は(下値が)固まっている感じがする」(外為どっとコム総研の植野大作社長)との声
が出ていた。米長期金利を見通す上で、きょうの米3年債入札が注目されている。
豪ドルはオーストラリアの3月貿易収支が市場予想を上回ったことで、一時1.08米
ドル台に急伸した。統計発表前は原油価格の下落で軟調だった。
(ロイターニュース 久保 信博記者)