[東京 9日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 119.48/50 1.1805/09 141.06/10 午前9時現在 119.79/81 1.1790/94 141.24/28 NY午後5時 119.65/67 1.1793/95 141.10/14
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の 119円半ば。実質的な五・十日となることもあり仲値公示までは実需筋のドル買いが入 りやすかったが、通過後は株価が上げ幅を削る中、弱含みとなった。午後にかけては、米 雇用統計の発表を待って様子見ムードが強まる見通し。
ドルは午前9時前に119.88円まで買い進まれた後、伸び悩んだ。仲値にかけて は3連休を控えた実需筋のドル買いが入り119円後半を維持したものの、通過後は買い が続かなかった。株価の上げ幅縮小と連動する形で下落し、正午までに119.41円ま で下押しされた。
ミネアポリス地区連銀のコチャラコタ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は今年利 上げすべきでないとの考えを示した。総裁は講演準備原稿で、FRBは今年利上げを行わ ないことでマクロ経済面での目標を最も効果的に達成できると指摘。利上げはインフレ率 の目標達成をさらに遅らせるだけだ、との見方を示した。 コチャラコタ総裁は米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの中でハト派と目さ れており、2015年の投票権は持っていない。
<労働市場の「質」の改善にも注目>
今夜発表の米雇用統計が近づくにつれて徐々に様子見が強まるとみられており、午後 は株価の動向をにらんだ展開になりそうだという。
12月の米雇用統計についてロイターがまとめた市場予測によると、非農業部門雇用 者数の増加は24万人、失業率は5.7%となっている。統計では、これらのヘッドライ ンに加え、賃金動向など労働市場の「質」の改善にも注目が集まる。
前日海外時間に米労働省が発表した3日終了週の新規失業保険申請件数は29万40 00人と、前週から4000件減少したものの、市場予想の29万人に比べると弱い内容 となった。これに市場がドル売りで反応したこともあり、米雇用統計は11月分の大幅増 による反動減も警戒される。
市場参加者からは朝方、「米雇用統計が良ければ120円台にしっかり乗せてくるだ ろうが、悪ければ119円前半への調整もあり得る」(国内金融機関)との見方が出てい た。
<ユーロは1月下旬まで「買えない」>
前日海外時間にはユーロ/ドルが1.1754ドルまで下落し、約9年1カ月ぶりの 安値を付けた。ドイツの11月鉱工業受注指数など経済指標が弱かったほか、25日に総 選挙を控えたギリシャの先行き不透明感も重しとなっている。
さらに、先日発表されたユーロ圏の12月消費者物価指数(CPI)速報値がマイナ スとなったことを受け、欧州中央銀行(ECB)が22日の理事会で緩和強化策を打ち出 す可能性も指摘されており、1月下旬までは「ショートカバーが警戒されつつも、ユーロ は買えない」(外為アナリスト)との声も出ている。
(杉山健太郎) ((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging: kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
(( 全スポットレート(ロイターデータ) FX= アジアスポットレート(同) AFX= 欧州スポットレート(同) EFX= クロス円レート(同) JPYX= クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD 通貨オプション FXVOL スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX= スポットレート(RTFX) FX=RTFX スポットレート(日銀公表) TKYFX 為替関連ニュース FRX 外為市場リポート[JPY/J] 外為マーケットアイ[JPY/JU] 焦点・アングル・特集 FRX-FES クロスマーケットアイ[.JPCM] 主要国の経済指標発表予定と予想一覧 0#JECON 主要国の政策金利一覧・中銀関連[BOX-CEN] きょうの予定[MI/DIARY][JPY/DIARY] ))