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欧州市場サマリー(14日)

発行済 2010-09-15 03:40

               1303GMT     13日終盤

ユーロ/ドル    1.2850 1.2878

ドル/円      83.270 83.680

ユーロ/円 107.00 107.77

 

              14日終値   前営業日終値

株 FT100 5567.41(+ 1.88) 5565.53

  クセトラDAX     6275.41(+13.73) 6261.68

金 現物午後値決め 1265.50      1243.75

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  99.005 (+0.005)  0.270(0.270)

独連邦債2年物 0.719(0.747)

独連邦債10年物(12月限) 130.59 (+0.67) 2.376(2.432)

独連邦債30年物   2.968(3.024)

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 <為替> ドルが対円で15年ぶり安値をつけている。民主党代表戦で菅直人首相が再

選を決めたことを受けた動き。

 ユーロは軟調。9月の独ZEW景気期待指数が予想以上に悪化し、前年3月以来のマイ

ナスとなったことが圧迫している。

 

 <株式> ロンドン株式市場は小幅続伸。予想を上回る8月の米小売売上高を受けて需

要見通しが改善し、商品(コモディティー)株が上昇した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は1.88ポイント(0.03%)高の

5567.41。

 鉱山株はランドゴールド・リソーシズが2.8%、フレスニロ

2.6%それぞれ上昇した。金価格が過去最高値をつけたほか、銅は下げ幅を縮小

した。

 原油価格の上昇を背景にエッサー・エナジーが3.8%高。

 一方、半導体メーカーのARMホールディングスは4.0%安。同社の役員お

よび幹部が10日と13日に保有株を売却したことが分かった。

 また、トレーダーからは、ARMの有力な買い手とみられていた米インテル

短期的に新たな買収の計画はないとしたことで、ARMをめぐる買収観測が後退したとの

声が聞かれた。

 

 欧州株式市場はほぼ横ばいで終了した。公的部門との契約をめぐり安心感が広がり、ア

ウトソーシング会社の英キャピタが買われた。一方、蘭フィリップス・エレクト

ロニクスは、慎重な業績目標が嫌気され売られた。

 予想を上回る8月の米小売売上高は相場を下支えたものの、リスク選好の動きを後押し

するには至らず、安全資産とされる金は過去最高値を更新した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.34ポイント(0.03%)安

の1087.63。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は1.41ポイント(0.05%)高の

2806.47。

 MFCグローバル・インベストメント・マネジメントの汎欧州株式主任のデイビッド・

ハッシー氏は「引き続き狭いレンジでの取引となっている」と指摘し、投資家が依然とし

て神経質となっており、景気回復の様子が一段と明確になるまで、狭いレンジを推移する

ことになるだろう、と述べた。 

 キャピタは2.9%高。キャップジェミニ英国が英政府との了解覚書(MOU)に署名し

たことで、公的部門との契約をめぐり安心感が広がった。

 スペイン風力発電機器メーカーのガメサは9.6%上昇。業界再編のうわさや

契約をめぐるニュースなどを手がかりに、競合のデンマークのベスタスが最近上

昇していることに追随したとディーラーやアナリストは指摘した。ベスタスは3.4%高。

 半面、フィリップスは3.9%安。アナリストは、同社がこの日発表した業績目標が野

心的でない、と指摘した。

 SNSセキュリティーズのアナリスト、ビクター・バレノ氏は「ビジョン2015

(2011─15年の戦略・目標)の内容に大きな驚きはなく、目標はわれわれの予想より

若干慎重なものとなった」と述べた。

  

 <ユーロ圏債券> ショートカバーが入り独連邦債先物が5日ぶりに反発するなど、

独連邦債が上昇し、周辺国国債をアウトパフォームした。 

 市場では、この日の上昇は、一連の社債発行に関連したヘッジ取引の解消や米国債の上

昇など、複合的要因によるテクニカルなものだったとの声が聞かれた。

 この日は欧米市場で株価が若干上昇し、資金の流れは安全資産とされる国債に向かって

いないことが示されたにもかかわらず、独連邦債が上昇した。

 独連邦債先物12月限は一時87ティック上昇し、この日の高値となる

130.79をつけた。清算値は59ティック高の130.51。同限月は前日には1カ月

ぶりの安値となる129.53まで下落。7─8月の上昇局面でつけた高値から50%低い

この水準近辺で底堅い動きがみられた。

 UBSのストラジスト、リチャード・アドコック氏は「前週10日の取引レンジの中心

である130.43を抜けたことが、この日の動きを強める要因となった」と述べた。

 また債券トレーダーは「これまで過度に売られていたため、この日は若干ショートーカ

バーの動きがみられた」とし、社債発行に絡んだヘッジ関連の動きが独連邦債先物を押し

上げ要因となったと述べた。

 周辺国国債では、アイルランド政府が次週にさらに国債を発行する計画を発表したこと

を受け、アイルランド国債10年物利回りが6.05%と5ベーシスポイ

ント(bp)上昇。これを受け、10年物のアイルランド国債と独連邦債

との利回り格差は約6bp拡大し368bpとなった。

 またギリシャはこの日、26週物短期証券(Tビル)入札を行い11億7000万ユー

ロを調達。平均落札利回りは4.82%と、前回の4.5%を上回った。

 コメルツ銀行のストラテジスト、デビッド・シュナウツ氏は「ギリシャは市場から資金

を調達することができることを再び証明した。落札利回りは7月から上昇したが、市場が

不安定であることを考えると市場の見方と一致している」と述べた。

 

                         [東京 15日 ロイター]

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