[香港 14日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスの調査資料によると、アジア向け投資を中心に手掛けるヘッジファンド勢は1月のリターンが5.3%となり、月間では2016年以降で最高の運用成績を記録した。中国経済の再開に伴う中国株の持ち直しなどが追い風となった。
1月は、企業の基礎的条件に基づいて中国株に投資するロング・ショート・ポジション戦略のヘッジファンドのリターンが7.7%となり、戦略別では最も好調だった。
またユーレカヘッジのデータによると、アジア向け投資のヘッジファンドは1月のリターンが4.8%と3カ月連続でプラスになった。戦略別のリターンは、アジアのマクロ戦略が6%、アジア株のロング・ショート戦略が5%、アジア・クレジットのロング・ショート戦略が4%で、アジアのマルチ戦略はマイナス1%だった。
エイジクロフト・パートナーズのドン・スタインブリュッゲ最高経営責任者(CEO)は、今年はドル相場の地合い軟化に加え、アジア株のバリュエーションは米国市場に対して相対的に魅力が高まるため、アジアと中国への投資意欲が強まるはずだと述べた。