以下が、本日の米国市場で注目される3ポイントである。
1. 決算報告
IBM (NYSE:IBM)の第1四半期決算は予想以上の減収となり、今日のテクノロジーセクターは圧力を受けるだろう。
さらに、ネットフリックス (NASDAQ:NFLX) は北米で値上げに踏み切る中、第2四半期業績(4月-6月)の契約の伸びにおいて期待はずれの見通しを示した。
モルガン・スタンレー(NYSE:MS)の決算発表は今日の寄り付き前に予定されている。市場予想ではEPS1.17ドル、収入は99億1000万ドルとみられている。前年同期ではEPS1.45ドル、収入は110億80万ドルである。
モルガン・スタンレー株は昨年の10−12月で24%の下落後、年初来では18.6%上昇している。
US バンコープ (NYSE:USB)も寄り付き前に決算発表が控えている。市場予想ではEPS は前年から96セント上昇し1ドル、収入は前年比2.2%増加し56億ドルとなっている。同社の株は、年初来10%上昇している。
ペプシコ(NASDAQ:PEP)の決算では、予想EPS前年から92セント減少し92セント、予想売上高は前年比0.9%増加し126億7000万ドルと見られている。
ペプシコ株は、年初来10.8%上昇している。
2. 貿易赤字の影響
米商務省は貿易収支を午後11時30分に発表する。
市場予想では貿易赤字(2月)は535億ドルに拡大すると見込まれている。
また、午後11時には卸売在庫(2月) の発表もある。0.4%の増加が予想されている。
3. 米国エネルギー情報局(EIA)の原油在庫は減少となるか?
今日米国エネルギー情報局(EIA) は、週間原油在庫を発表する。過去3週間で増加幅が拡大していたが、今日発表の先週のEIA原油在庫は減少する可能性がある。
先立って発表された米国石油協会(API)では、12日までの1週間で 原油在庫 は310万バレル減であった。
EIAの原油在庫は170万バレル増の市場予想の上で、もし大幅に減少することになれば原油価格が上昇する可能性がある。
一方、米国の原油生産はいまだに日量1230万バレルの記録的水準である。また、OPECやロシアは協調減産をやめる可能性を示唆していることにも注目が集まっている。
16日のWTI原油先物は1%高で、64.79ドルなった。