[上海/北京 27日 ロイター] - 中国の交通銀行 (SS:601328) (HK:3328)が発表した上半期決算は、純利益が4.9%増加した。
資産運用商品が収入の伸びに寄与した。同行は資産規模で国内5位の上場国有銀行。
上半期の純利益は427億5000万元(60億3000万ドル)。前年同期は407億7000万元だった。
ロイターの算出によると、第2・四半期の純利益は前年同期比4.83%増の216億8000万元となる。
ロイターが取材したアナリスト2人の第2・四半期の純利益予想は平均で4.75%増だった。
大手行の業績が底堅いことが浮き彫りとなった。中国では、米中貿易戦争が国内経済に悪影響を及ぼす中、中小の銀行が不良債権の拡大やマージンの縮小で苦戦を強いられている。
交通銀行は「(上半期は)資産運用の利点を模索し、収入の伸びの変革を急いだ」と表明。これにより、純手数料収入が前年比9.2%増の231億2000万元になったという。
6月末時点の純金利マージンは1.58%と、3月末時点の1.59%からやや悪化。
6月末時点の不良債権比率は1.47%。3月末時点と同水準だった。
中国の4大銀行は今週、上半期決算を発表する。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190827T101709+0000