サイバーリンクス (T:3683)は9日、2019年12月期第2四半期(19年1月-6月)決算を発表した。
売上高が前年同期比19.4%増の55.36億円、営業利益が同34.6%増の2.83億円、経常利益が同33.2%増の2.89億円、四半期純利益が同32.8%増の1.78億円となった。
ITクラウド事業の売上高は前年同期比34.9%増の35.75億円、セグメント利益(経常利益)は同35.2%増の1.73億円となった。
流通業向けクラウドサービス分野は、主力の流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms基幹」や、卸売業向けのクラウド型EDIサービスなどの提供拡大により、定常収入が増加し、売上高は前年同期を上回った。
利益については、研究開発費の減少等の押し上げ要因があったが、「@rms基幹」次期バージョンの開発投資にかかるソフトウェア償却の増加、人員増強による労務費の増加等により、前年同期を下回った。
官公庁向けクラウドサービス分野は、防災行政無線デジタル化等の工事案件が大幅に増加し、売上高、利益ともに、前年同期を上回った。
モバイルネットワーク事業の売上高は同1.3%減の19.61億円、セグメント利益(経常利益)は同13.7%増の2.40億円となった。
携帯電話端末の高機能化や、店頭手数料体系の見直しを実施した影響等により、端末一台あたりの販売単価が上昇したが、販売台数は前年同期を下回り、売上高は前年同期を下回った。
他方、上記店頭手数料体系の見直しの実施による利益率の改善や、経費削減により利益は前年同期を上回った。
2019年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比6.9%増の103.54億円、営業利益が同19.9%増の6.05億円、経常利益が同18.7%増の6.10億円、当期純利益が同14.2%増の3.66億円とする期初計画を据え置いている。