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UPDATE1: 東京株式市場・前場=続伸、様子見ムードや利益確定売りで上げ幅縮小

発行済 2010-11-19 12:08

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>  

前場終値 10074.55 (+60.92) 前場終値 10080 (+100)

寄り付き 10124.84 寄り付き 10140

安値/高値 10064.48─10130.23 安値/高値 10070─10140

出来高(万株) 106385 出来高(単位) 22149

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 [東京 19日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は続伸した。18日の取

引で日経平均が6月24日以来、約5カ月ぶりに1万円を回復した流れを受け、序盤はほ

ぼ全面高。アイルランドの銀行セクターの問題をめぐり解決が近いとの期待が高まって米

株が買われたことも後押しした。外為市場で円安基調が続いていることから東京市場の地

合いは好転しており、証券株が買われた。ただ、利益確定売りや週末の様子見姿勢から引

けにかけて徐々に上げ幅を縮小した。

 東証1部騰落数は、値上がり860銘柄に対し値下がり606銘柄、変わらずが185

銘柄だった。東証1部売買代金は6742億円。

 約5カ月ぶりに1万円を回復したことや米株高、円安基調の継続で地合いは好転してい

る。前日米株式市場ではアイルランドの銀行セクターの問題をめぐり解決が近いとの期待

が高まって米株が買われた。外為市場ではユーロ/ドルが上昇し、クロス円高に波及した。

ただ、内需関連株や景気敏感株の一角に利益確定売りも出始め、指数は上げ幅を縮小した。

 序盤は鉄鋼、自動車、商社などをはじめほぼ全面高。市場では「海外勢の買いが先行し

たものの、高値警戒感も出て勢いは鈍っている。売買高が膨らまず、値段だけ飛ばしてい

る状況には危うさもある」(準大手証券トレーダー)との声が出ていた。日経225オプ

ション<0#JNI*.OS>のストライク価格1万円のプットは21%台。国内証券の株式トレー

ダーは「指数が高値圏に浮上にしている割にプットは売られていない」としたうえで上昇

ペースが速い分、下値警戒感が払しょくできないとの見方を示す。

 邦銀系の株式トレーダーは、きょう以降の米株価を注視したいという。前日の取引で

主要指数は1.5%程度買われたが、ゼネラル・モーターズ(GM)の再上場によ

る「ご祝儀相場」と指摘する。19日以降に米株価が下げ、クロス円が下落方向に向かえ

ば、再び9000円台とみている。

 引けにかけては1万円を超す水準で推移したが、週末で徐々に見送りムードが広がり伸

び悩んだ。ただ、押し目を買おうとする動きが出ており、市場では「新興国に引き締め懸

念が台頭する一方、円安に振れたことで輸出関連株を中心に割安感が強くなってきた点か

ら、日本株について持たざるリスクが感じられるようになっている。それが海外勢の買い

につながっているのではないか」(コスモ証券・投資情報部副部長の清水三津雄氏)との

指摘もある。

 前場は金融株が引き続き堅調だった。野村ホールディングス<8604.T>は約3カ月ぶりに

500円を回復。売買代金の増加などが買いの背景という。りそなホールディングス

<8308.T>は買いが先行したものの、徐々に売りに押される展開となり、上げ幅を縮小した。

同社の細谷英二会長はロイターとのインタビューで、6000億円を上限とする普通株の

発行登録について「登録は取り下げない」と述べ、1年以内に発行決議し、資金調達に踏

み切る方針を改めて示した。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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