[台北 16日 ロイター] - 太平洋の島国ソロモン諸島は16日、台湾と外交関係を断絶し、中国と国交を結ぶ方針を決めた。中国との緊張が高まる中、1月に再選を目指す台湾の蔡英文総統への打撃となる。
2016年に蔡総統が就任して以降、台湾との断交を決めたのはブルキナファソ、ドミニカ共和国などに次いで6カ国目。台湾と外交関係を維持するのはわずか16カ国になった。
ソロモン諸島の方針を受けて蔡氏は記者団に対し、台湾は中国の圧力に屈しないと強調。ソロモン諸島の決定は、中国が1月の総統選に介入しようとしている新たな証拠だとし、「ここ数年中国は、金銭や政治的圧力で台湾の国際社会での場を抑圧している」と批判した。