中国が米国製品に対する関税を発表した後、貿易懸念に注目が集まっている。
中国は、米国が中国の輸入関税の引き上げを進めれば、農産物関連の商品を多く含む米国の製品に、5%から35%、600億ドルの関税を課すと声明をだした。
ドナルド・トランプ米大統領が中国製品への関税引き上げについて、今月初めに10%から25%に引き上げることを検討していることが分かった後、中国が警告を出した形だ。
これに対し、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、週末にブルームバーグのインタビューで、トランプ大統領が中国に圧力を加え続けると述べた。さらに「関税や関税障壁、補助金についてこれまで何度も否定してきた。米国は貿易改革を見たいのだ。中国はやっていない。彼らの経済は弱く、通貨も弱く、人々は国を離れる。トランプ大統領の決意を過小評価してはならない」と発言した。
アジアでは、 上海総合指数と 深セン総合指数は、午後0時15分にそれぞれ0.27%と0.72%下落している。中国人民銀行(Bank of China)が金曜日に発表したように、中国元は為替フォワード取引の一部を対象に20%の準備金預入を課すことになると、元をショートするほうが割高になってしまう。
今後、中国は水曜日に7月の貿易統計を発表する予定だ。アナリストらは、7月の貿易黒字幅は、416億ドルから391億ドルに縮小すると予想している。その他、中国は火曜日に外貨準備(米国ドル)に関するレポートを発表し、その後木曜日には消費者物価指数、生産者物価指数を発表する予定だ。