日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
終値 10022.39 +8.76 終値 10050 +70
寄り付き 10124.84 寄り付き 10140
安値/高値 10019.08─10130.23 安値/高値 10020─10140
出来高(万株) 214721 出来高(単位) 48001
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[東京 19日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅続伸。アイルランド支援
問題で楽観的な見方が広がり前日の欧米株が大幅高となったことや、為替が円安方向で落
ち着いていることから買いが先行したが伸び悩んだ。前日に1万円を回復したことで短期
的な達成感が出てきたほか、中国の利上げが接近しているとの観測も上値を押さえた。
東証1部騰落数は値上がり692銘柄に対し値下がり801銘柄、変わらずが166銘
柄。東証1部の売買代金は1兆4546億円。
日経平均は11月2日の安値からきょうの高値までに約2週間で約1000円上昇した。
大台を前日超えたことで短期的な過熱感が出やすくなっている。きょうも一時、上げ幅
は100円を超えたが、引けにかけて徐々に縮小した。市場では「来週は日本、米国とも
に祝日があり、特に米国は感謝祭で休暇モードになるだろうから、週末を前にいったんポ
ジションを閉じようという動きが出たようだ」(準大手証券トレーダー)との声が出てい
た。
また中国株式市場の上海総合株価指数<.SSEC>が不安定な動きを続けており、下落幅が
拡大する場面では、「上海、香港株市場の下げが拡大し、中国の利上げが接近していると
の観測が出ている。週末要因もあって利益確定売りが多い。ただ、現物、先物とも下値の
買い注文は多く、強気相場が崩れるような状況ではない」(大手証券エクイティ部)との
指摘もあった。
個別では、東京エレクトロン<8035.T>、ニコン<7731.T>、アドバンテスト<6857.T>など
半導体装置関連株がまちまち。円安期待などから全体の地合いが強く、前場は買いが先行
したが、10月の北米半導体製造装置メーカーのBBレシオ(出荷額に対する受注額の割
合)は0.98と1割れとなっており上値が徐々に重くなった。
一方、T&Dホールディングス<8795.T>は続伸。18日に発表した2010年9月中間
期決算で、連結営業利益が前年同期比36.4%増の639億1000万円、連結当期利
益が同54.2%増の222億4900万円と好調だったことを評価した。有価証券売却
益が減少した一方、利息や配当金収入が増加したという。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)