(内容を追加しました) [ニューヨーク 7日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17776.91(+93.33) 前営業日終値 17683.58(‐46.53)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4997.46(+5.52) 前営業日終値 4991.94(‐17.27)
S&P総合500種 .SPX 終値 2081.34(+12.58) 前営業日終値 2068.76(‐8.02)
7日の米国株式市場は、不安定な展開となる中、反発して引けた。S&P総合500 種は中国の景気減速やギリシャ問題への懸念から一時1%超下落したが、午後に入り原油 価格が持ち直したことで、エネルギー株が値上がりした。
ダウ工業株30種 .DJI は93.33ドル(0.53%)高の1万7776.91ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は5.52ポイント(0.11%)高の4997.46 。 S&P総合500種 .SPX は12.58ポイント(0.61%)高の2081.34 。
S&P500種の主要10セクターのうち9セクターが値上がりした。エネルギー株 .SPNY が0.9%上昇したほか、公益株 .SPLRCU も2.48%高となった。
原油価格は朝方に3.7%下げる場面があったものの、その後戻り歩調になった。ウ ェドブッシュ・エクイティ・マネジメントのスティーブン・マソッカ最高投資責任者は「 原油が下げ止まり、エネルギー株が反発して主要株価指数を押し上げた」と指摘した。
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) AMD.O は15.4%下落 。パソコン需要低迷を理由に第2・四半期売上高見通しを引き下げたことが嫌気された。 同業のエヌビディア NVDA.O やインテル INTC.O もそれぞれ1.9%安、0.5%安 となった。
この日は原油安が一服したとはいえ、中国の経済状況や株価下落をめぐる不安感を背 景に、最近は銅や石炭、天然ガス、鉄鉱石といったコモディティ市況が年初来の低水準に 沈んでいる。 一方、ギリシャ問題では、同国による新たな財政再建策の正式提示が8日に持ち越さ れた。 こうした中国やギリシャに関する不透明感は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ を見送るか、少なくとも利上げペースを遅くする理由になるのではないか、との声も一部 投資家から出ている。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1837で下げ1248(比率は1.4 7対1)、ナスダックは下げ1636で上げ1150(1.42対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約86 億株で、過去5営業日平均の69億株を大きく上回った。