2013年5月、バーナンキ第14代FRB議長が量的緩和第3弾(QE3)の終了を示唆した時、株式・債券市場は、「テーパー・タントラム」に襲われ、「バーナンキ・ショック」と呼ばれた。
投資家の恐怖度合いを示す「恐怖指数(Volatility Index:VIX)」は、20台に乗せた。
先日、イエレン第15代FRB議長が「株式市場のバリュエーションはかなり高い、長期金利が急上昇する可能性」を警告し、「テーパー・タントラム」の再現に警鐘を鳴らした。
11日のシカゴ市場で、米国株のボラティリティ(変動性)に連動するオプション約9900万ドル相当が取引された。
恐怖指数が6月に17、7月に23まで上昇する可能性に対するヘッジが行われたことで、ギリシャのデフォルト(債務不履行)、グリグジット(Grexit:ギリシャのユーロ離脱)、あるいは、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ開始というリスクへの備えが行われたことになる。