［東京 ９日 ロイター］ - 日経平均 .N225 前場終値 17877.75 -57.89 寄り付き 17820.24 安値／高値 17801.62─17892.16
東証出来高(万株) 92893 東証売買代金(億円) 10245.26
前場の東京株式市場で日経平均は８営業日ぶりに反落した。前日の米ダウ .DJI が１００ ドルを超す下げとなったほか、外為市場では１ドル１２０円台後半で円安基調が一服。短 期的な高値警戒感もくすぶり、主力輸出株を中心に利益を確定する動きが広がった。もっ とも売り先行後は下げ渋るなど下値を売り込む向きは限られ、底堅さは維持した。
日経平均は朝方に一時１３４円安となったが、その後は下げ幅を縮小する流れとなっ た。円安一服を背景にソニー 6758.T やパナソニック 6752.T 、コマツ 6301.T など主力 輸出株が軟調だったほか、ソフトバンク 9984.T が２％超下落し指数を押し下げたが、日 銀によるＥＴＦ（上場投資信託）買い入れなどに対する期待感が下値を支えた。ＮＩＳＡ （少額投資非課税制度）の上限引き上げや子供版ＮＩＳＡの新設に関する報道も支援材料 という。
日本株に対する先高観は依然根強いものの、市場の一部では手掛かり不足を指摘する 声も出ている。ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏は「米雇用統計とい うイベントを通過し、次の焦点は来週１６─１７日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ） に移っている。米利上げ時期を見定めたい投資家は多く、ＦＯＭＣまでは様子見が続くの ではないか」との見方を示した。
週末のメジャーＳＱ（特別清算指数）算出を前に権利行使価格１万８０００円のコー ルの建玉が積み上がっており、「同水準が目先の上値めどとして意識されやすい」（国内 証券）との声もあった。
個別銘柄では、タカタ 7312.T が反発。９日付日本経済新聞朝刊で、ホンダ 7267.T の伊東孝紳社長がエアバッグ欠陥問題をめぐりタカタの経営を支援することを示唆したこ とが好感された。同社長はインタビューで、タカタの経営問題について「誰も助けなけれ ばホンダが経営を支援する」とする一方、顧客第一の観点から世界規模で調査リコールに 踏み切る考えも示した。
東証１部の騰落数は、値上がり５３５銘柄に対し、値下がりが１１５１銘柄、変わら ずが１６２銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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