[東京 10日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 18831.64 +41.09 寄り付き 18891.01 安値/高値 18828.97─18924.38
東証出来高(万株) 95984 東証売買代金(億円) 11296.30
前場の東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株高に加え、為替が1ドル1 21円半ばまで円安方向に振れたことで、輸出株を中心に買いが先行。朝方には一時13 3円高まで上昇したが、買い一巡後は手がかり材料が乏しく、週末のメジャーSQ(特別 清算指数)算出を控えた警戒感などもあり伸び悩む展開だった。
9日の米国株式市場ではダウ工業株30種が大幅反発し、投資家の不安心理はいった ん和らいだ。トヨタ 7203.T 、花王 4452.T 、村田製作所 6981.T が昨年来高値を更新す るなど優良株買いも継続したが、依然相場の過熱感は解消しておらず、週末のメジャーS Qや来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて上値追いには慎重姿勢だった。 市場では「円の先安観から輸出株へのリカバーが入っているものの、現状はすでにフ ェアバリューであり、PERを拡大させて上値を買う材料は乏しい」(中銀証券本店営業 部次長の中島肇氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、ヨロズ 7294.T が上場来高値を更新。同社は9日、2015年3月期 の年間配当予想を従来の26円(期末は15円)から50円(同39円)に引き上げた。 株主還元に対する前向きな姿勢が評価された。半面、ラオックス 8202.T が大幅安。9日 、公募増資などで最大約422億円を調達すると発表し、1株利益の希薄化や需給悪化な どが懸念された。
東証1部の騰落数は、値上がり997銘柄に対し、値下がりが690銘柄、変わらず が177銘柄だった。
(河口浩一)