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欧米為替見通し:ドル・円は上値が重い、原油安一服なら資源通貨買い

発行済 2015-08-04 17:28
更新済 2015-08-04 17:33
欧米為替見通し:ドル・円は上値が重い、原油安一服なら資源通貨買い
きょうの欧米市場で、ドル・円は上値の重い値動きとなりそうだ。
7日の7月・米雇用統計発表を控え動きづらい展開。
また、原油価格の下落が一服すれば、資源通貨に買いが入ればドル売り、円売りが予想される。
その場合、ドル・円はも方向感が乏しくもみあいの展開が見込まれる。
3日に発表された米・7月製造業景気指数(ISM)は52.7と、6月の53.5から低下した。
市場予想の53.5を下回った。
また、雇用指数は52.7と前月の55.5から低下し、市場予想の54.7を下振れした。
雇用や輸出の鈍化が全体指数を押し下げた。
米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利上げを後押しする内容とはならなかったと市場に受け止められ、期待先行で買われたドルは売りが強まった。
ドル・円はオーバーナイトで123円86銭まで売られた。
東京市場では押し目買いや買い戻しで124円台に値を戻した。
日経平均の下げ幅縮小や上海株の上げ幅拡大に連動し、ドル・円にはさらに買い戻しが入った。
米製造業ISMに関し、邦銀関係者は「それほど弱かったわけではない」とし、目先ドル・円が下落局面となってもオーバーナイトでつけた123円80銭台付近との見方を示す。
逆に、7日の米雇用統計の発表を控え、積極的に買いを入れにくく、欧米市場でも124円30銭ぐらいが上値のメドではないか」と上値の重さを指摘する。
一方、豪準備銀行が、商品の下落で商品相場の大幅な下落に調節しつつあるとの見解を示したことで、同じ邦銀関係者は「従来のように商品価格の下落を背景に豪ドルを容認してきたスタンスをやや後退させた」との見方から、豪ドルに買いが入ったもよう。
原油相場が売り一服となった場合には、資源通貨に買いが入りドル売り、円売りの展開が予想される。
特に、豪ドルは対米ドルで2009年以来の安値圏まで下落したことから、豪ドル安容認の後退や原油安の下げ渋りで買いが入りやすくなるとみられている。
【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・6月生産者物価指数(前年比予想:-2.2%、5月:-2.0%) ・23:00 米・6月製造業受注指数(前月比予想:+1.8%、5月:-1.0%)

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