[ベルリン 22日 ロイター] - サッカーのドイツ1部ブンデスリーガ、ホッフェンハイムは22日、カタールの人権侵害の記録を重く受け止め、同国で11月に開幕するワールドカップ(W杯)に関連する記事を一切配信しない方針を明らかにした。
11月20日から12月18日にかけてW杯を開催するカタールは、長年にわたって人権団体から激しい批判を受けており、特に人口の多くを占める移民労働者への扱いで非難されている。
ホッフェンハイムのメディア部門は、過去のW杯では特に自クラブ所属の外国籍選手に関する報道を定期的に行ってきたが、今回は異なるとし、人権などのスポーツ以外の大事な問題を議論することなしに伝えることはできないとの見解を示した。
ホッフェンハイムは声明で「そういったあらゆる側面を考慮し、ただ単に気楽な気持ちで情報を提供したくない。広い視野で見ることなく、純粋にスポーツ面、ゴールやパフォーマンスだけに基づいたお祝いムードの記事は、われわれの観点からすれば許すことはできない」と語った。
カタール政府は自国の労働制度がまだ未完成としつつ、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルが2021年に出した数千人の移民労働者がまだ搾取されているという報告については否定している。