[23日 ロイター] - サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会は23日、1次リーグE組で日本(FIFAランキング24位)がドイツ(同11位)を2対1で下し、勝ち点3を上げた。日本は次戦、27日にコスタリカと対戦。前回ロシア大会で決勝進出を逃したドイツは、初戦を飾れなかった。
試合は前半、ボールを支配するドイツがペナルティキックで1点を先制。後半に入ると日本が前線で激しく圧力をかける戦術に転換し、流れを変えた。後半に投入した堂安律、浅野拓磨がゴールを決め、逆転した。ドイツは最後にゴールキーパーを前線に上げて攻撃を強化したものの、及ばなかった。
先発した久保建英は試合後のインタビューで「すごく興奮している」とした上で、「後半から監督のプランが当たって、チームとして一丸となって勝利を取れた」と語った。
サウジアラビアがアルゼンチンに衝撃的な勝利を収めたのに続き、日本がドイツに逆転勝利を収めたことは大番狂わせと言える。4度の優勝経験を持つドイツは先制点を取った時点で楽勝かと思われた。
日本代表の森保一監督は「アグレッシブにプレーを始め、試合を支配したかった。ただドイツは非常に強い。粘り強く守りチャンスをものにする必要があった」と語った。その言葉通り、後半の選手交代により試合全体の雰囲気が一変。「サウジアラビアがアルゼンチンに勝ったことが示すように、アジア各国は世界標準に到達している」とも述べた。
ドイツ代表のMF/FWトーマス・ミュラーは、ドイツのボール保持率が76.8%を記録したことに触れ、「長い時間いいプレーができたが、試合はチャンスをゴールに結びつけることによって成立する」と語った。
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