[ダボス(スイス) 17日 ロイター] - 今年の世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)では、ドイツのショルツ首相に対し、ウクライナへの独製戦車「レオパルト」の提供を許可するよう圧力が高まっている。
ショルツ氏首相がダボスに向かう前日にも、複数の国から提供を承認するよう要請があった。
ポーランドのドゥダ大統領はWEFのパネルで「同盟国がウクライナに戦車を提供するよう望んでいる」と発言。リトアニアのナウセーダ大統領も独がウクライナにレオパルト戦車を提供すると「強く信じている」と述べた。
フィンランドのハーヴィスト外相もロイターとのインタビューで、同国が保有するレオパルトをウクライナに提供する準備はできているが、独の許可を待っているところだと述べた。
レオパルトは欧州全土の軍隊で主力となっており、ウクライナが必要とする大規模戦車部隊を提供する上で唯一の妥当な選択肢とみられている。ただ独政府はこれまで、最新鋭の戦車提供に慎重な姿勢を示してきた。
西側諸国は20日、独にあるラムシュタイン米空軍基地でウクライナ向け軍事支援を協議する会合を開催する。ドイツ政府関係者の中には、この会合に際し独政府が態度を軟化させることを示唆する者もいる。