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Gabrielle Tétrault-Farber
[ジュネーブ 26日 ロイター] - ロシアのガチロフ国連ジュネーブ事務局常駐代表は26日、スイスがウクライナの平和実現努力を主導する可能性はないとロシアが考えていると言明した。
スイスの当局者は、数カ月以内にウクライナ和平に関する高級会合を開催すると表明。当局者らは、少なくとも当初からロシアが参加する公算は小さいとの見方を示している。
ガチロフ氏は「現時点でスイスが何かを指導し、組織する可能性は見られない」と指摘。スイスはウクライナの紛争において中立の立場を放棄したとして、ロシアは休戦交渉に反対ではないがスイスでの会合には参加しないと説明した。ロシアは、スイスのイニシアチブはロシアが参加しなければ失敗する運命にあると主張している。
スイスは、ウクライナ侵攻に対する欧州連合(EU)の制裁を適用し、ロシア人の金融資産77億スイスフラン(85億3000万ドル)相当を凍結。ガチロフ氏は「それゆえわれわれは、スイスは残念ながら永世中立国の価値を失ったと考えている」と述べた。