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SQ意識で16500円処でのこう着、心理的にはトヨタ自を睨みながらの展開に

発行済 2016-05-12 12:11
更新済 2016-05-12 12:33
SQ意識で16500円処でのこう着、心理的にはトヨタ自を睨みながらの展開に
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 日経平均は反落。
68.20円安の16510.81円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えている。
11日の米国市場では、主要企業の軟調な決算を嫌気し売りが先行。
景気の先行きに慎重な見方が強まるなか、NYダウは210ドルを超す下落となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の16430円となり、これにさや寄せする格好から売りが先行した。
 また、トヨタ自 (T:7203)が11日に発表した2017年3月期の営業利益が前期比4割減の1兆7000億円になる見通しだと発表。
これが嫌気され4%安で寄り付くなど、同社の減益予想も心理的な重しになっている。
ただし、寄り付き直後には16374.59円まで下げ幅を拡大させる場面もみられたが、売り一巡後は下げ幅を縮めてきており、16500円を回復。
5日線を支持線として、25日線レベルでの攻防をみせている。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは鉱業、鉄鋼、精密機器、その他製品、その他金融、石油石炭がしっかり。
半面、ゴム製品が5%を超える下げとなったほか、輸送用機器、サービス、情報通信、金属製品、医薬品、化学、不動産などが軟調。
 日経平均は25日線レベルでの攻防をみせている。
オプションSQを控え、権利行使価格の16500円での推移といったところであろう。
先物主導で振らされる可能性はあるものの、16500円処でのこう着が続きそうである。
また、25日線での上値の重さが嫌気される格好で弱含みとなっても、その下の権利行使価格16375円処が支持線となり、前場安値水準での踏ん張りが見られそうである。
 一方で、円相場が円安に振れて推移しているほか、トヨタ自 (T:7203)が下げ渋りをみせている。
ショートカバーをみせてくるようだと、権利行使価格の16625円辺りが意識されてくる可能性はありそうだ。
心理的には引き続きトヨタ自を睨みながらの展開になりそうだ。
(村瀬 智一)

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