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イーレックス<9517> ---2016年3月期は売上高、利益ともに過去最高を更新、新中期計画をさらに推進

発行済 2016-08-09 08:07
更新済 2016-08-09 08:33
イーレックス<9517> ---2016年3月期は売上高、利益ともに過去最高を更新、新中期計画をさらに推進
9517
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ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』8月8日放送において、イーレックス (T:9517)を取り上げている。
主な内容は以下の通り。


会社概要
イーレックス (T:9517) は電力小売事業を展開する独立系の新電力(PPS) 企業。
競争力の
あるベースロード電源、機動的な販売戦略といった特徴を武器に、2016 年からの電力全面自由化の流れの中で高成長を目指している。


足元の業績
イーレックスの2016年3月期は、売上高22,877百万円(前期比34.0%増)、営業利益1,723百万円(前期比16.8%増)、経常利益1,614百万円(前期比42.5%増)、当期純利益1,112百万円(前期比20.6%増)と増収増益で着地し、売上高、利益ともに過去最高を更新した。

オペレーションとして、自社電源である土佐発電所は計画を超える稼働率を達成し、電力調達における要として事業を支えた。
販売面では、代理店数(期末1,200店超)、顧客数(期末8,000施設超)ともに順調に拡大した。


売上高は期初計画に対して5.0% の未達となった。
これは原油価格下落の影響で卸電力価
格が大きく下落したことを受けて、卸電力販売量を減らしたためだ。
一方で高収益顧客を獲得したことで小売電力量を増やし、一部減収をカバーした。

利益は計画を上回っての着地となった。
価格が下落した卸電力市場からの仕入れを増やしたことで原価低減につながり、売上総利益が計画比5.1% 増(前期比39.3% 増) と大幅増益となった。
販管費は計画どおりの2,006 百万円に抑制できたため、営業利益は計画比14.1%増となった。



新中期経営計画
イーレックスは2017年3月期〜2019年3月期の新3ヶ年中期経営計画『Dash1000』を策定した。
1年前に2016年3月期〜2018年3月期の3ヶ年中期経営計画『Challenge500』を策定したが、2016年3月期の実績を踏まえて、経営目標の水準を一段引き上げたものに計画を巻き直した。


中期経営計画のタイトルが示すように、経営目標の中の売上高目標が500億円から1,000億円に引き上げられた点が最も大きな違い。
また、新中期経営計画では収益目標として売上高営業利益率10%が新たに掲げられた。
財務目標としてのROE20%と配当目標としての配当性向20%は前中期経営計画と同じ。


新中期経営計画『Dash1000』の業績計画は、前中期経営計画から大きく引き上げられ、最終年度の2019年3月期には、売上高67,339百万円、営業利益7,354百万円、営業利益率10%が計画されている。
2016年3月期を起点とし2019年3月期までの3年間の年平均成長率(CAGR)は、売上高が43.3%、営業利益が62.2%と非常に高くなっている。


新中期経営計画の重点施策
「競争力のある電源確保と収益重視の小売事業」など5点が掲げられている。


1.競争力ある電源確保と収益重視の小売り事業(非化石電源のバイオマス発電で国内最大、販売電力量でPPS 上位10 社中の中位を目指す)
2.発電事業と卸売事業、小売り事業の最適化(適切なリスク管理の下でトレーディング部門を新設、事業化)
3.燃料事業から需要家サービスへの垂直的展開(バイオマス発電所の増強中核に、燃料事業を含む上流分野から需要家サービスの下流分野まで垂直展開)
4.アライアンス戦略としての水平展開(With eREX) (多くの事業パートナーと共創)
5.組織体制の確立(販売代理店の強化、効率的な経営システムの確率、組織・人事の活性化、ガバナンス体制の充実)

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送


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