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フコク---今期は増収増益を計画、第1四半期は通期計画に向けて順調な着地。

発行済 2016-09-28 08:09
更新済 2016-09-28 08:33
フコク---今期は増収増益を計画、第1四半期は通期計画に向けて順調な着地。
フコク (T:5185)は独立系の工業用ゴム製品メーカー。
自動車向けが多く、ワイパーブレードラバーでは世界トップシェアを誇る。
自動車のブレーキ系や燃料系、吸・排気系などに使われるシール製品でも高シェア。
自動車や鉄道、建設機械など幅広い業界で使われる防振ゴム、トラックや建設機械用の金属部品などの製造・販売も手掛ける。


2017年3月期は売上高が前期比0.4%増の725.00億円、営業利益が同2.2%増の33.00億円を計画。
主力の自動車向けが堅調に推移する見通しのほか、新商品や新規顧客の開拓などで自動車向け以外の領域にも注力する計画だ。
7月29日に発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比4.3%減の175.87億円、営業利益が同28.8%減の8.36億円で着地。
第1四半期は減収減益となったが、もともと上期の営業利益は前年同期比32.7%減の14.00億円の計画。
上期の営業利益計画に対する第1四半期の進捗率は59.7%となっており、会社計画の達成に向けて業積は順調に推移していると考えられる。


同社は自動車産業のグローバル化に対応すべく、アジア・アセアン中心の体制に加えて東欧や中米にも拠点を積極的に拡大。
そのため、足もとでは先行投資とコスト増加が収益の圧迫要因となっている。
しかし、昨年6月にチェコの新工場、10月にメキシコの新工場が稼動したほか、来年初めにはタイの工場増設が完了する予定。
新工場の貢献に加え、新技術・新商品の開発や原価低減などにも取り組む方針であり、今後の収益拡大に期待が持てる状況にある。



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